【Fate stay night[UBW]】「おい、その先は地獄だぞ」とは？ あの名シーンを解説！

「おい、その先は地獄だぞ」

このセリフは『Fate』シリーズの中でも最も人気があると言われている『Fate stay night [Unlimited Blade Works]（※UBW）』に出てくるもので、前へ進む覚悟を感じることの出来る名言として知られています。

それでは見ていきましょう。

※作品のネタバレを含みます

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概要

「おい、その先は地獄だぞ」は『Fate stay night [UBW]』の第20話「Unlimited Blade Works.」で主人公の衛宮士郎が過去の自分に投げかけたセリフです。

『Fate stay night [UBW]』は、どんな願いでも叶えることが出来る「聖杯」を求めて、日本の都市、冬木を舞台に、7人の魔術師が歴史上の英雄（サーヴァント）を召喚し戦うファンタジー作品です。

主人公の士郎は冬木で平凡な高校生活を送っていましたが、10年ぶりに開かれた「聖杯戦争」の参加者としての資格を持っていたために、「聖杯」を巡る激しい戦いへと巻き込まれることとなります。

士郎は10年前に冬木で起こった大災害において、義父である衛宮切嗣に助けられたことで、都市の中での唯一の生き残りとなりますが、それが逆に彼にとって重い足かせとなり、自分が幸せになることはあってはならないことだと思うようになってしまいます。

また、その時助けられた切嗣に対して強い憧れを抱いており、その影響で正義の味方になることを本気で志しています。

↓この記事を読むと分かりやすくなると思います。

使われたシーン

第20話「Unlimited Blade Works.」

作中で士郎は、サーヴァントとして召喚された英雄の一人、アーチャーの過去の姿であることが判明します。アーチャーは作中で何度も士郎に強く当たったり、殺そうとしたりしますが、それはアーチャーが過去の自分を否定することで、すべてをなかったことにしようとしてやったことでした。

士郎を殺し過去の自分を否定しようとするアーチャーと、未来の自分の姿であるアーチャーに生身の身体で必死に追い付こうとする士郎。両者の想いと剣がぶつかり合い、火花を散らせますが、やはりただの人間である士郎がサーヴァントに勝てるはずもなく、士郎はアーチャーに傷一つつけることが出来ないまま倒れてしまいます。

精神世界にて、士郎はアーチャーのこれまで歩んできた道のりと、その中での地獄のような風景を何度も目の当たりにします。そして最後に目の前に現れたのは最初の地獄、冬木の大災害の光景でした。

泣きながら先へ歩いていく幼い自分を見て、思わず士郎は声を掛けます。

「おい、その先は地獄だぞ」

瓦礫につまずき倒れる幼い士郎。しかしそれでも先へと進んでいきます。

自分だけが助かってしまったという罪悪感。その重荷を背負っていくことになるという生き地獄。それを知ったうえでも前に向かっていけるのはなぜなのか。

そんな中、自分を助けてくれた切嗣の姿を目にする士郎。

その背中を追おうと前へ踏み出そうとしますが、その時、背後から未来の自分の声が聞こえます。

「おい、その先は地獄だぞ」

切嗣の信じていた正義の味方になるという理想を叶えようとすること。憧れという借り物を抱いて先に進もうとすること。それが地獄であることを未来の自分は知っています。

しかしその言葉を受けて士郎は気づきます。

「確かに、始まりは憧れだった」

「けど、根底にあったものは願いなんだよ」

「この地獄を覆してほしいという願い。誰かの力になりたかったのに、結局、何もかも取りこぼした男の果たされなかった願いだ」

この地獄を変えたいという願い。誰かの力になりたいという願い。そのどちらも切嗣から受け継いだ、士郎自身の願いだったのです。

未来の自分に今を否定されて、自分自身も未来のその地獄を見て、それでも今の自分のこの願いが正しいと信じて前に進む。

幼いころの自分と同じ決断をした士郎は一歩また一歩と先へ進んでいきます。

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まとめ

「おい、その先は地獄だぞ」は『Fate stay night [UBW]』第20話「Unlimited Blade Works.」における、主人公衛宮士郎のセリフです。

アニメではその重厚なストーリーに、美麗な映像と感動的な音楽が合わさって、Fateシリーズで1番熱いシーンとも言われています。

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